「今日はもう寝ろ」 還はそれ以上、何も聞いてこなかった。 私はこくんと頷くと、奥の部屋へ向かった。 .......ここも1年ぶりか。 ガチャ...... 「...還、ここも掃除してくれてたの?」 その部屋は埃1つなく、1年前と何も変わっていなかった。 「あたりまえだろ」 私は還のそのことばに、「ありがと」とだけ呟くと部屋のドアを閉じた。 長かった。 とても長かった。 やっと戻ってこれた。 ....この出来事が、繰り返されませんように。 私はそう願い、眠りについた。