「あ、還さん」
「............どーしたんですか」
みんなが苦笑い。
それもそうだろう。
だって私はソファに座っている還の上に乗って、還はお腹を押さえて唸っているんだから。
「............還が笑った」
そして私はもう一回つねってやった。
「痛いって!誰か助けて〜」
「ふんっ」
私は還から降りるとカツラを取った。
「なにがどーしてそーなったの」
利亜が言う。
「............バイク」
「へ?」
「バイク怖いって言ったら笑った!」
私は還を指差して言う。
「バイク........」
すると利亜も笑った。
「〜〜〜〜!!!!」
みんなして!
「............柊、怖いってよ」
葉月はそう言って柊の肩をぽん、と叩いた。
「............わ、悪りぃ」
柊は私に言ってきたが、私は不貞腐れた。
.........バイク怖かったもん。
みんなして笑って!
「ば、ばかぁーっ」
私はそう言ってキッチンに逃げた。
いや、そこしか空いてなかった。
みんなドアのところいるし、ソファは還がいるし。


