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「ついたぞ。先中行ってろ」
柊はそう言って私を降ろすと、みんなでバイクを止めに行った。
私は言われた通り倉庫に入った。
「あ!夢彩おかえり!」
「おかえりー!」
中にいた子たちが次々に挨拶してくれる。
「た、ただいま」
私はなんだか照れくさくて、すぐに幹部室へ行ってしまった。
ガチャ
すると、
「お!おかえり〜どーだった?
学校は」
「還っ」
還がいた。
私は還に近寄ると、ぎゅっと抱きついた。
「おーおー。どした」
「............バイク」
「ん?」
「............バイク怖かった」
私の言葉に還は一瞬ぽかんとしたが、すぐに笑い出した。
笑い事じゃない。


