誠「でもさ」


誠が口を開いた


今までずっと黙って聞いてくれた誠


誠「一番良かったって思ってるのはやっぱり俺なんだよ


俺が大毅とかに話しかけてなきゃみんなはいないし俺自身、みんながいてくれて本当に良かった


妹、美香が死んだって聞いて俺、死のうとした...


でも、いざ死ぬと思うと怖くて死にたくても死ねなくて勇気が出なかった


情けねえよな...でもさ、俺はいまここで生きてて、みんなと話せて


こんなささいなことだけど俺にとっては今''が一番幸せなんだ」


驚いた


こうやって思ったことを言うことなんて誠はしたことなかった


いつもそばで支えてくれて、慰めてくれて守ってくれた誠


そんなことを思っていてくれて、素直に嬉しかった


それはみんなも同じだった


その証拠にほら、みんな嬉しそうに笑っていて...


誠「なんか俺ら暴露会してるみたいだな」


ふっと笑う誠


春「だな」


瑠「そうね」


みんな照れたように笑いあってそんな日々が私には宝物に見えた