お母さんside


私は18年前、キャバ嬢をしていた私に正しい道へと導いてくれた5歳年上の、五十嵐達司さんと結婚した


「金髪綺麗だよ」


と、言いそっと抱いてくれる


その1年後めでたく子供が生まれた


「元気な女の子ですよ」


子供は元気よく泣き、私たちは笑顔になった


その時は、19歳という若さだったために達司さんと協力して家事やら育児やらを成し遂げた


いつまでたっても私を愛してくれるだろう


そう思うと私は、すごく幸せだった


落ち着きを取り戻した20代


私は茶髪に戻り、だんだんと生活に慣れ家事やら育児やらは自分でこなすようになった


そして、娘のありさが中学2年生になった時からお父さんは家にも帰ってこなくなり、私の家族は1人だった


そのありさも、やがて笑顔をなくした