「誠くん、もう上がっていいよ」


「あ、はい、分かりました」


いつもよりも早い時間に上がっていいと言われた


この居酒屋のバイトは、最初はみぃなが普通の生活を送れるようにと始めた


今では、みぃなの両親がこっそり生活費を渡してくるから理由もない


このままバイトをやめれば俺は確実にプー太郎になってしまうからやめない


「お疲れ様でした、先上がります」


帰り支度を終え、バイト先を出た


この居酒屋から家までは歩いて5分ほどの位置にある


「寒っ」


もう、12月も終わる時期


1年''も終わるのか...


早いなあ


なんて考えていると家に着いた


ガチャ


「ただいまー、みぃ.....」


床でみぃなとみぃなママと一緒に寝ていた


みぃなの顔はどこか幸せそうだった




「起こしちゃ...悪いか」


俺は、2人に暖かい毛布をかけ静かに家を出た