一直線に玄関へと向かいスニーカーを履いて家を出た


行ってきます''と心の中でつぶやいて。




久しぶりに出た外は青く晴れていた


フードをかぶりある場所 へと歩いた





着いた、、



そう、私が目指していたこの場所は美香との大切な場所だった



「ここね、昔からよく来てた場所なんだ」


「そうなの?」


「ここに座ってぼーっとしてるのが好きなんだ、なんかよくわからないけど家族が仲良かった時のことが蘇ってくるの」


「.....」


「どこで間違えちゃったんだろーね」


笑ってはいるものの目には涙を浮かべている


美香は親から虐待を受けていた


酒を飲んで帰ってきたとき、骨が折れたときもあったな、そう笑って話していたのを思い出す


何度もなんども話に行くと言ったけれど、必死にそれを止める美香は、きっといつかはまた仲良くなれる日が来るって信じているんだと思う


「私にはありさがいるから、楽しいよ?学校に行くと、嫌なことなんてすぐに忘れちゃうの」


そう言って笑った美香はとても幸せそうだった




会いたいな...


美香に会いたい。


でも、美香の家に行ったことがなかったからどうしようもできなかった