「本当にありがとう」


花菜ちゃんもそういって頭を下げた。


「ちょっと、花菜ちゃん!?」


「愛優ちゃんには
嫌なことばっかりしてごめんね。」


申し訳なさそうに眉を下げた花菜ちゃん



「大丈夫ですから!」


確かに、翔流にキスしたりされたけど

それは精神バランスが良くなかったからで

仕方ないことだよ。


「俺から花菜奪っといて

よくそんなこと言えますね」



ずっと黙っていた翔流がそう言った。


「翔流...!!」


確かに恨むのは分かるけど...