【完】最強な彼に愛されてⅡ





「なんで泣いてんだよ...なぁ、愛優」


優しく心配そうに問いかける翔流の姿に


胸がギューッと苦しくなって


こんな優しい翔流が浮気なんかしないって
本当は分かってるけど、分かってるのに
不安が消えない自分がイヤになる。



信じきれない自分がイヤ。



「翔流なんか大嫌いっ...!!」


気持ちとは裏腹な言葉が出てしまうのは

私の悪いところの一つ。


「なんでだよっ...!」


翔流は普段は俺様なくせに優しいから

私がこんな事言っても
同じような言葉では返してこない。



そんなところも好きになったんだよ。