「愛優...勘違いしてる。
あの女は仕事の新作を
見に行くために一緒に行ったんだ。
あの女の父親とあの女に食事に誘われて断れきれなかった。
ごめんな、不安にさせたよな」
俺がちゃんとあそこで断ってたら...
愛優はこんなに苦しむことは無かったのに。
「ホント...?」
潤んだ目に上目遣い
それはマジで強烈......。
鼓動が速くなるのがわかる。
「ほんとだ」
「俺の奥さんは愛優...お前だけだ。
これから先も
ずっと一緒にいたいって思うのも、
抱きしめたりキスしたりそれ以上をしたいって思うのも愛優だけなんだ。」
愛優は黙って俺の目を見つめる。
「だから...
俺が命掛けても守りたいのは愛優だけだから」
俺がそういうと、
愛優は嬉しいのかもっとワンワン泣いて
ギューッと抱きしめる力を強めた。



