「あの女って誰?」
「しらばくれないでよ!
私、見たんだからっ。
スーパーの近くで綺麗な人と歩いてるところ!」
スーパーの近く?
っていうと、あの令嬢しかいないな。
あの時の様子を愛優は偶然見ていたんだ。
「愛優、あの女とは何でもない。」
「何でもないって嘘つかないでっ...
二人が楽しそうに話してたのも見たもんっ...」
楽しそうに...ってあれは愛優の話をしていたから。
「翔流が浮気しても
私は翔流のこと好きなの...っ
私の旦那さんは翔流だけなの...っ
翔流以外旦那さんにしたいと思わないの...っ。
やっと信じれた人なのにっ...」
ボロボロと出てくる愛優の本音
こんな時に不謹慎かもしれないけど
すっげぇ嬉しい。
だって、愛優が、
あの愛優が嫉妬してくれるんだぞ。



