「いい作文ですね、次は一愛ちゃん」
「はぁい。
私のママとパパは私の憧れです。
いつもは言い合いしてるくせに、
急にラブラブになって...
お互いを大事に思ってるっていうのが滲み出ています。
私は怜翔みたいに賢くないのに、差別しない両親
ちゃんと褒めてくれる両親
悪いところはちゃんとダメだとしかってくれる。
『若いのに...』
近所の人にそう言われても、
立派に私たち二人をここまで育ててくれた両親
そんな二人は私の自慢です。
ママとパパの子供でよかったよ。
私もいつかそんな人を見つけるよ。
大好きだよ、これからもよろしくね。」
――...パチパチ
また教室に大きな拍手が鳴り響いた。
一愛...
小学四年生になって、
ますます可愛くなって男の子にモテモテ
それでもって、フワフワしてて無自覚だから
ちょっと心配なんだけど...。
でも、二人ともちゃんと自分の芯を持ってる。
あの時、命懸けで産んでよかった。
本当に心からそう思えるよ。