そう思うと、生きる力が湧いてきて


目が覚めたら翔琉が目の前に立っていた。




「愛優...っ!」


愛しいその声に夢なんじゃないかって思ってしまう。


「か、...ける...?」



ほんとに翔琉に会えた...。


翔琉が私の手をギュッと握ってくれた。


私...生きてるんだ。



「愛優...、よく頑張ったな」


あまりにも優しい声で、優しい笑顔で

そういうから、


なんか泣けてきちゃった。



────────生きててよかった



ただ、そう思った。