「うん...」


「でも、いつか翔流さんがなんとかしてくれるんじゃない?」


そう笑顔で言った咲良ちゃん


「そうかな?

そういえば、咲良ちゃんは?」


私もいつか踏み出せるといいな...


私たちは休憩中に恋バナなどをよくする。


これがまた学生に戻ったみたいで楽しいんだよね~



「うーん...まだ結婚には踏み込めてない感じかな。
凪仁の仕事も今はまだ落ち着いてないし...

でも、幸せだよ。」


そういった咲良ちゃんだっけど、
表情からはとても幸せそうで安心した。


「そっか。
結婚式には呼んでよ~?」



「当たり前じゃん!」


「ふふっ、ありがと~!」



「あ、そろそろ行かなきゃ!」



咲良ちゃんのその言葉で仕事に戻る。


翔流は『もう辞めろ』そういったけど
今日で最後だし、やめるわけにはいかなかった。



そりゃ、もちろん、怖いけど...


咲良ちゃんが注文は志田くんに
持っていかせるって言ってくれたから
翔流からの許しを得た。