「翔流さん!!遅いですよ!」 咲良ちゃんがそういう。 きっと、雰囲気的に咲良ちゃんが 連絡してくれたと思う。 「愛優...っ。」 苦しそうな表情で私に近づいてくる翔流 「や、やだ...こないでっ...!!」 そんな翔流さえ、拒絶してしまうほど 今の私はメチャクチャだった。 一瞬、翔流は止まったけど、また私に歩み寄ってきた。 翔流がそっと私を抱きしめたけど 「やだっ、こっ、怖い...離してよ!!」 離そうしても、 翔流はいつも以上の力で抱きしめてるから 離そうにも離せない。