「お前、俺達は客だぞ?お前は店員だろ?」
言いたいことぐらいバカな私にでもわかる。
「...だったら、一緒に居ろよな」
や、やだ...
カラオケボックスだから叫んでも
きっと、外には聞こえない。
「キャッ...!!」
私の返事も聞くことなく、
強引に部屋の中に連れ込まれた。
ヤバイ...このままだと襲われちゃう...。
たくさんいる成人男性があの男と被る。
翔流とは大丈夫でも、
こんな奴らとは拒絶反応が出る。
「やだ...やめてっ!!」
やだやだ...怖いよ...っ。
翔流っ...翔流、助けてよ。
「うるせぇな、黙れ」
「いまから、気持ちいいことしてやるからなぁ~」
『今から気持ちよくしてやるからな~』
あの男の言葉が蘇る...。
やだよ...っ。
泣きそうになるのを我慢する。



