私は注文品を机に置いて立ち去ろうとしたのに... ――ガシッ 成人男性の一人に腕をつかまれた。 「お客様、こういうのは困ります」 死ぬほど気持ち悪い。 私の忌まわしい記憶が蘇ってくる。 あの男にあの父親... どんどん汗ばんでいくのがわかった。 でも、仕事だから冷静にならなきゃ。 「お姉さん、俺達と遊ばない?」 ニヤニヤとしながらそういった男 その顔があの男と被ってしまう。 「あ、遊ばないです...」 早く、その手を離して欲しい。