志田くんとは普通に仲良くなった。
最初はかなり苦手だったのに
案外、話す子で話してると普通に楽しい
本人たっての希望で“くん”付で呼ぶことになった。
初めは、呼び捨てにして欲しいって
言われたんだけどさすがに翔流に悪いから断った。
志田くんは高校三年生の18歳
だから、私と一つ年下
どこの高校かは聞いても教えてくれなかった。
まぁ、いいんだけど。
今日も普通に仕事していた。
ポテトのオーダーが入ったから
部屋に届けに行った時だった。
そこは成人男性の集まりで、
ちょっと嫌だったけど仕事だから渋々部屋に入る。
――コンコンッ
「失礼します、ご注文をお届けにきました」
一斉にお客さんは私の方を見た。
どうせ、可愛くねぇな
とか思ってんでしょ?