「彩ちゃんは龍ちゃんと雪だるま作らんと?」 「雪だるま作るっ!」 そう言ってついて行ってしまった。 双子と朔さんは外へ出るのは嫌みたいで、私と戸村さんについてきた。 ある和室の一室に入ると、お父さんとお母さんの写真と遺骨があった。 「お前の…っ!」 「亡くなってしまって」 近くまで行き、手を合わせる。 これまであったことをすべて話した。 彼は何も聞かず珍しく静かになった。