自分はお金持ちで、お前みたいな貧乏人とは違う、とでも言いたかったのだろうか? ムカつく… 私が貧乏人だからって何⁈ 悪いんですかぁ⁈ 「見てよあれ、地団駄してるわ」 「見ちゃいけませんよ、陽鉈ちゃん」 後ろを振り返ると、二人の男性が立っていた。 しかも豪邸の前に… ヒソヒソとこちらを見ながら喋っている。 二人の男はお金持ち学校で有名な制服を着ていて。 二人とも同じ顔をしている。 「あんた、誰?」 一人の男性が話しかけてきた。 でもどうせ馬鹿にされるだけだし、無視して帰ろ。