「みーけ、ダメじゃん?私達から逃げちゃ」

「そうだよ、早く僕のものになれば良かったのに」


恐怖は人に根付く。

それは簡単に消えはしない…。

「何君ら?僕達の召使に何か用?」

「何あんた?」

美堂が馬鹿なことを口にした。

周りの女は一気に血相を変え怒る。

「この無礼者!この方は白川財閥の遼様と陽鉈様よ」


美堂は驚いた。

「ハハッ!馬鹿な女だなお前も、それも知らなかったのか?」


遊見は、美堂をバカにする。


美堂は遊見が好きだけど、なかなか上手くいかなく私をいじめるようになったのだ。


「はぁ…違う奴探さなきゃ」

「あぁ、そうだね、ねぇ…」

顎を掴まれる。

「唄…僕のものにおなりよ」

普通の女子はキャーとか言うんだろうでも私は違った。

鳥肌が立つ。

恐怖で手は震えて上手く動かない。