「僕は!僕は……」

「とにかく私に出来ることはないし、私はこれで失礼します」

双子の弟を背に屋上を出た。

彼たちは複雑で、私にはさっぱりわからない。

彼らが心を開いてくれるのはきっとまだまだ先だ…。


って、私関係ないでしょ!無関係なんだからしゃしゃり出るのはやめないと…。


「うん…やめよ」

金持ちはろくなことがないんだから…。