満月の夜には

「ミズキ、大丈夫か?」


女達がいなくなった後、ハジメは私に手を差し伸べる



「大丈夫。来てくれてありがとう」



正直、凄く怖かった

悪口は今まで何回も言われたことあるけど

さすがに殴られたことはなかったし…



「……ごめん、気付かなくて」



イクは目を伏せて、落ち込んでいる

来てくれただけで嬉しすぎる位なのに…



「ううん、私の問題だから。自分の身くらい自分で守れるようにならなきゃ…」



今の私は弱すぎる

みんなを守りたいって思っていても、自分のことも自分で守れないなんて……