満月の夜には

でも、それもハジメによって遮られた



「お前が、ミズキを傷つけたのか?」


激しく怒気を含んだ声

女は震えている



「………ミズキは、うちのお姫さまだから。

次あったら、



お前等全員、殺すよ?」



イクは静かに、恐ろしい言葉を言い放った

脅しとはいえ、その言葉は十分過ぎる位に恐怖を与えた