「おい、ミズキ行くぞー」
ハジメが制服に着替えながら言う
……リビングで着替えしないでよ
この家にジュンに連れて来られてから、何週間か経った
私もこの生活にだいぶ慣れてきた
「ん、終わった」
制服に着替え、メイクも終わった私は、既に出て行ったハジメの後を追う
『行ってきます』
この家に来るまで、何年も口にしなかった言葉
「行ってらっしゃい」
自分の部屋から降りてきたイクが、目をこすりながら言う
こんなやり取りも、なんて久しぶりなんだろう
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…