満月の夜には

「……僕、ミズキと遊びたい…」



突然、イクが口を開いた

少し伏し目がちに、いじけたみたいな言い方



「いーよ?」



私がそう言うと、

イクは、ぱあーっと効果音が付くくらい笑顔になる

……かわいいなあ、もう



「……僕の部屋、行こ」


いつの間にか離れたジュンの腕から解放された私は、頷いてイクの部屋に向かった