満月の夜には

「俺に、ジュンの彼女取る勇気はないから」


カナタは冗談っぽくそう言うと、


「やきもち妬きの彼氏を持つと大変だね」


って、ジュンには聞こえないように笑った



「ジュンってあんなキャラだったか…?」

「……ちがう、と思う…」


ハジメとイクもこそこそ話をしている


それにしても、この体勢はさすがに恥ずかしい…


お腹にまわる程よく筋肉のついた腕

背中には硬い背中

肩には、綺麗な金髪が乗っかっている



「………さすがに、恥ずかしいんだけど」



私がそう言っても、ジュンは動かない