「……………怖くなったか?」 車に戻ると、ジュンは私の顔を覗き込んできた 怖くないわけない ジュン、ジュンって呼び捨てで呼んでた相手は神無月組の若頭で、のこのこついて行った先が神無月組の本家だったなんて… 神無月組の若頭…… そんな立場に居たとしても、ジュンはジュンだ あの日熱があった私を拾ってくれたジュン こんな私を救いたいと言ったジュン 「………全然」 私がそう言うと、少しだけ驚いた顔をして 「………そうか」 笑みを浮かべた