満月の夜には

ガラガラ


私達が近づくと勝手に開いたドア


「「お帰りなさいませ。坊ちゃま。
いらっしゃいませ。月華のみなさま」」


ん?聞き覚えのあるセリフ…

まさかカナタの家とか……?


そう思ってカナタを見ると、丁寧に頭を下げている

ハジメもイクも同じように頭を下げた


慌てて私も頭を下げる

どうやらカナタの家ではないらしい



それに、よく見るとお屋敷の中は若い男の人ばかり

赤、青、金に銀、剃りあげて髪が無い人までいる


……所謂、ヤンキーの方々

中には、刺青を入れた人も…