満月の夜には

バキッドサッ


この街の中ではよくある光景


滴る赤い血液

男の低い叫び声

殴られた鈍い音、骨が折れたような音



その中心に気高く立つ、赤く染まった男


きっとそれは彼自身の血ではないのだろう




「相手の男死んでねえ?」

「あいつは相手にしちゃだめだろ…」



彼を恐れ、相手に同情する声



「ジュン様かっこいい……」

「やっぱレベルがちげえよな」


彼を賞賛する声



そして、見てみぬ振りをする人




私は後者と同じ行動を取った