満月の夜には

私は、どうなんだろう

分からない

今はひとりじゃないけど、いつかこの人達もきっと離れていく

母親みたいに、私の存在はなかったことにするかもしれない

パパみたいに、突然居なくなっちゃうかもしれない……




「……………」




黙り込む私を、優しく包み込むジュン


「………俺はいなくなんねえよ」


耳元で聞こえるジュンの言葉

なぜだろう

涙が溢れてくる



「…………っん…ぐすっ…」


みんなの顔は見えない

急に泣き出した私を変な奴だと思っているのかもしれない

やっぱりこんな奴は連れて行きたくないと思っているのかもしれない