満月の夜には

「名前、何……?」


そしてまた首を傾げるイク


「……かわいい…」


何この子めっちゃかわいい

カナタはそんな私を見て笑うと、


「ミズキちゃんだよ」


と教えていた


「そのドレスどうしたの…?」


確かにこんなドレスで出歩くなんて普通じゃないよね…


「今日の集まりに一緒に行くんだ。」

「……」


カナタがそう言った途端、さっきまでの可愛らしさとは想像も出来ないような厳しい顔つきをするイク