満月の夜には

化粧品に、アクセ、なぜか美容院にも連れて行かれた



胸元と背中がばっくり開いたワインレッドの上品なドレスに、同じ色のハイヒール

黒の髪は緩く巻かれ、普段は使うことが出来ないような化粧品で彩られた顔


「やっぱり綺麗だね」

「……七五三」


感想は人によって様々みたいだけど

てか、七五三はないでしょ

七五三の為にお金使って、ジュンは惜しくないのかな……




プルルル


「もしもし?は、今?デパートにいるけど」


カナタの電話が鳴った


「ああ、21時。んで、そのことなんだけどさ…」


渋い顔をするカナタの携帯を奪うと


「俺の女連れてくから」


ジュンはそう言った