満月の夜には

そんな私の思いは届かず、次々と着せ替え人形のように扱われる私


「……うん、全部似合う。じゃあ、さっきの全部お願い」


カナタは当たり前のようにそう言うとにこりと笑った


「え!ちょっと待って!!私そんなの払えなっ……」


「誰もお前に払えなんて言わねえよ」



全部言い終わる前に、ジュンが言った

なにそれ、どういうこと…?



「神無月様、いつも有難うございます」



ジュンは財布からカードを出した

そして、大量の袋を車に乗せる店員さん達



「「お買い上げ有難うございました」」