満月の夜には

「ご飯食べた」



しょうもない嘘をつく

そもそも私は夜ご飯を食べないことが多い



男はそこまでの興味も無かったらしい

舌打ちをして、人混みの中に紛れていった




「はあ……」



暑い

いくら夏とはいえ夜だ

もう少し手加減してくれてもいいのに…




「お姉ちゃん暇?俺とディナーでもどう?」


本日二人目


答えるのも面倒になった私は、男を無視して立ち上がり、この場を去った