満月の夜には

「………勝手にしろ」


ジュンはバタンとドアを閉めて出て行った

怒りたいのはこっちだ


確かにジュンに助けてもらって、カナタは何かと面倒見てくれた

その事を考えると失礼だったかもしれないけど……


「……そんなに怒ることないじゃん」



ぽつりと呟く

まさかそこまで怒るとは思わなかった



「ご飯、ジュンの分も作り終わったから呼んできてもらえると嬉しいな」


キッチンから優しく笑うカナタ


「私が呼んでも来ないと思う……」


私は怒らせた張本人なのだから



「あいつ、いじけてるだけだから。廊下の突き当りの部屋に居るはずだから…」


ね?とカナタに促され、もう行かざるおえない状況