満月の夜には

「……今日の夜、正式に姫として発表する」



いいか?と、私を見つめるグレーがかった瞳

勿論、断る理由はない

……みんなの近くに居たいから



「カナタ、全員たまり場に来るように伝えてくれ」



ジュンは胸元に私の顔を置き、優しく撫でながら言う

……そんな仕草一つ一つにドキドキする



「了解」


カナタは優しく微笑んだ