満月の夜には

「……なんでいるの」


金曜日の朝10時

普通の高校生は、学校に行って授業を受けている時間のはず


それなのに、家に戻るとジュンとカナタの姿があった



「ハジメから連絡来た」



そう言うと、ジュンは私を包み込む



「……大丈夫か?」



頬に優しく触れる冷たい手

ジュンを近くに感じられて安心した