どうしてそこに倒れてるの……?
そこには血だらけになって倒れているレイの姿があった。
ミユ「レ……イ?レイ!!」
私はレイの元に駆け寄った。
何で……?
何で……?
レイ「ミ……ユ……」
レイは私に手を差し出した。
ミユ「レイ……っ!」
その手を握る。
レイ「ミユ、無事か……?」
ミユ「う、うんっ!で、でも……レイがっ……!」
レイ「俺は……大丈夫だから……」
全然大丈夫じゃなかった。
なのに、こんな時にも私の心配をしてくれる。
握っていたはずのレイの手が私の手からずり落ちる。
レイの瞳がゆっくりと閉じた。
ミユ「い、やだ……!!いやだいやだ!ねぇ、レイしっかりして……!!
やだっ!!目ぇ開けて!
私をおいていかないでっ!!」
私の瞳には大粒の涙がつたう。
レイ「泣くなよ……だい、じょぶだから……っ」
ミユ「レイっ……今、救急車来るからねっ!!」
レイ「ミユを置いて死ねねぇよ。」