その日の帰り道。



私はレイと手を繋ぎ歩いてた。





ズキン




まただ。



頭が痛い。




偏頭痛かな……。





私はそんなにひどい方じゃないし
ほっとけばそのうち治るだろう。




レイ「信号青になったぞ。」





ミユ「あ、うん!」






楽しかったなぁ〜





ミユ「レイ!また来ようね!!
今回は私のみたい恋愛映画みてくれたから、次はレイのみたいやつみよっ!!」






レイ「あぁ。そーだな。」





ミユ「ふふふ」





……!!




へ!?










車!?





赤なのに何で!?







その車はヨロヨロしていた。





このままじゃ反対車線に突っ込んじゃう……!!





「車が来たぞーー!!逃げろっーー!!」


何処からか声が聞こえる。






だけど





足動かない……







頭ではわかってるのに……!!







ヤバイ。このままじゃ……!







レイ「ミユ……!!」



目の前にはレイの姿。








ミユ「レ……イ……」



このままじゃレイも引かれる。
でも、車からはレイの方が遠い……





大丈夫。レイだけは助けないとっ……!
そう思い、手を離した。





ミユ「レイ……ごめんっ!」






レイ「ミユ!!」







お願い。レイだけはっ
助けてっ!!





そう思い目を閉じた。







ドンッ!!




ドサッ





ミユ「いったぁ……」





ドンッ!!!




キキキキキキィ……!!!!





ミユ「へ……?レイ?」





目の前にレイはいなかった。