信号が青になり、ミユはこっちに来ると思っていたら
急に立ち止まり
真逆のほうに歩いてく。
え!?
どこいく気だよ!?
俺はミユの後を追うため
横断歩道をわたったときだった。
あ……れ?
何か忘れてる気がする……。
俺、確かこの場所で……
ズキン……!
ズキン……!
〝レイ……ごめんっ!〟
ミユの声……?
ズキン……!!
車が来たんだ。
それでミユは俺の手をはなして……
レイ「あ……」
思い出した。
俺のこと守ろうとして、手離したんだよな……
そうだ。
俺はここで事故にあった。
ミユのせいで引かれたんじゃない。
ミユを守るために引かれたんだよ。

