ただお前を愛してる。⒉



〖レイsaid〗





ミユ「レイ、とりあえず夜ご飯食べよ」







レイ「あ、おお。」







俺がボーっとしてる間にミユはご飯を
作ってくれてたみたいだ。







テーブルをはさみ向かい合わせで座る。






レイ「いただきます……」





ミユ「いただきます」







パクッ








レイ「うまっ」






ミユ「レイの好物なんだよ。
オムライスっていうんだけどね。

レイ、初めて食べた時も今みたいな反応してた。」








へー。オムライスって言うのか……





めっちゃうめぇ。







オムライスっていう存在を知らなかったのは俺の家庭は複雑だからだ。









俺は家族と一緒にご飯を食べた記憶なんてない。









親父は仕事で家にいることは少なかったし、いたとしても喋ることさえなかった。







母は元々体が弱い人だったから、俺が10歳の時に他界。








親父と2人で生きてきた。







つっても、ユウマ、ミツル、トオルといることが多かったけど。






3人とも家に帰ることは少なく、
この倉庫で大半過ごしてた。






俺には兄貴が1人いるけど、
兄貴も家に帰ってくることが少なかったから全然会うことはなかった。







だけど、いい兄貴で俺はすげぇ尊敬してる。




俺にとっては自慢の兄貴。