ある夏の日、 久しぶりに気が向いて 高校の卒業アルバムを見た美唄。 何とそれにだけ、春人の写真が載っていたのだ。 神様が、唯一消し忘れてしまった青春の足跡かも知れない。 懐かしさでいっぱいになった美唄は、 しみじみと口にした。 「――ありがとう。 お元気ですか?」