それなのに、クラスで目立たないのは、

ミステリアスな雰囲気を漂わせ、無口で

人を寄りつけないからだろう。

(やっぱり、イケメンだ…。)

「あーーっ、やられたーーっ!」

私は、叫びながら、

家の通りの坂道を、どんどん駆け上がっていった。