俺を乗せた飛行機は 宙高く舞い上がり、 瀬戸内海の海沿いの商店街にあった俺の家から、 見る見るうちに遠ざかっていった。 (だから今は、さよなら…) 青い春の涙の粒が、 永遠に混じることのない空へと舞った。