左の席の、永遠をチラッと見ると、 「…暑いな。 ――もう、夏か。」 永遠は、うちわを仰ぎながらシャツをパタパタさせ、 頬杖をつきながら、独り言のようにボソッと呟いた。 (何だか、変な気分。) 今日の私は、五限目の英語の時間からちょっと変だ。 永遠の顔を見ただけで、胸の鼓動が聞こえるのだ。