クリスマスが近づく頃。 俺――長谷部 智樹は、親戚の仕事を手伝わされることになった。 (言うても、バイトやないのにお小遣いもらえるし、ええんやけどな!) それは、俺が今住んどる町から電車でちょっと行ったところにある、 大きな街でのイベントの仕事や。