甘い、甘すぎる時間。

それは、クリスマス・イヴの奇跡のようだった。

たった一瞬のはずなのに、

私には永遠ほどにまで感じられた。

オレンジのふわふわした、

ろうそくのような明かりの中、

二つの影が寄り添っていた。