そして、悠には高一の時から付き合っている彼氏が他校にいる。 偏差値の低い私立高の、チャラそうな茶髪のイケメンだ。 今は、悠の話が惚気に変わっていた。 「それでさ~、光基(こうき)が私にどうしても取ってあげたいっていうからさ~、」 そう言いながら、ゲーセンでとったクマのキーホルダーを見せてきた。 「そういえば、美唄は、どうなの~?」 昨日、失恋したばかりの私にそんな話を振ってきたものだから、