「何で、何で 兄貴が、兄ちゃんが、 殺人鬼なんだよォ――!」 俺は、兄貴のことを何も知らないクラスメイトから そんなことを言って嗤われているのが許せず、暴れた。 「うっわ、怖えぇー」 「やっぱ、殺人鬼だよな」 そんな声に尾ひれがついて広まっていき、いじめへと発展していった。